
「うしおととら」 全33巻
藤田和日郎 著
1990年から1996年にかけて週間少年サンデーで連載。
はぁー。。もうこんなに前の漫画になるんだねぇ。
画像もコミックスの方のが欲しかったんだけど文庫版のほうしか見つけられんかったよ。
せっかく実家に戻ってるんだからってことで、大量の漫画を再読してみる事にしました。
そのなかからまずこの「うしとら」←すでにこの呼び名も懐かしすぎ(笑)
500年もの昔、妖怪を倒す槍「獣の槍」で寺の蔵の地下に封じられていた大妖怪「とら」をやむなく開放してしまった少年「うしお」の物語。
全ての事柄には何らかの理由がありそれぞれの物語がある。
日本のある場所で動き出してしまった時間は再び全ての時間を動かしはじめる。
友達を信じ、人間を信じ、妖怪を信じて戦う「うしお」に涙涙ですよもう!
古代中国から続く因縁の歴史。
妖怪というと何らかの戒めの為の昔話の中だけの存在の意味合いが強いが、実際に妖怪は存在していて「獣の槍」復活によりその存在が徐々に現実のものとなっていく。
最後の方に至ってはアメリカとかも関わってきて科学的に分析とかしようとしているし。
漫画だし、と言ってしまえばそれまでなんだけど、科学・人間・妖怪、この3つが巧くかみ合ってると改めて思った。
某週刊誌などでよく見られる後付けの設定での展開。って感じが全くと言っていいほど無いくらい緻密に練り込まれたストーリー展開が凄い。
ま、多少あっただろうけども。
読んだ事ない人はぜひ読んでもらいたい一冊です。